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あれから6年

2006年3月25日 谷川岳から青空へテイクオフした知人の記念に行ってきました。
場所は一ノ倉沢出合まで、あと少しの所です。

一の倉沢出合へ

マチガ沢出合↓

マチガ沢
Mくんには2回しか会ったことがない。しかし共通の友人を通して、身近に感じる。
2006年の正月、馬鹿な天候の読み違いから下山できず、私は谷川岳肩の小屋に4泊5日立てこもることになった。猛吹雪の中、二次遭難の危険性が高い地上からの救助隊を出してもらうことになった。
後から彼が、「9日までに救助されなかったら、3連休の山行を止めてラッセルに行く。」と言ってくれたということを聞いた。

そして3月4日、私は一ノ沢右壁左方ルンゼを目指して暗い中、林道を歩いていた。
ここから、、、滑落した人がいた。しかし自力で歩いていたので、我々は自分の登攀へと向かってしまった。
それから3週間後、まさかMくんがこの同じ場所から滑落しようとは、、、、

ここから

そしてこの木へ、、、
2006年は半端でない雪の量で、この場所は奈落の底のように見えた。しかし今日は、なんでもない傾斜に見える。なぜ、この木に行ってしまったのか、、、、

木

ここに眠る

すでにブルー系のお花と好きだった柿ピーがあった。あの人も来たんだ。
Mくん、あなたの志にお礼を言いたくて、今日来ました。ありがとうございました。
今、あなたは自由闊達に青空を飛び回っていると信じています。

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2012-03-25(Sun)
 

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早春の谷川岳 

2006年に献花に行った時は、指導センターから歩き出して、すぐの斜面も急に見えました。
恐かったです。今回山は優しく感じられました。
山は雪が降ったり、陽が出たり、めまぐるしく天候が変化していきました。
私の山友で風になってしまった人は、両手両足の指の数より多いです。
でも当人しか知らなかったから。家族や奥さん、彼女に面識がなかったから。
M君の時はそうでなかったから。。。
自分は、彼の運命を決めた何かに対しての怒りの感情で、M君のことを思い出すたびに体が熱くなります。
今回事故現場の斜面は以前より緩やかに見え、ひときわ存在感の高かった樹は普通に見えました。
2006年は自分の気持ちが引けていたんでしょうね。
湯桧曽川に向かっているトレースは、靴底のパターンが降雪で埋まってませんでした。
自分たちのほんの少し前に、Sさんたちが来たんだと思いました。
2012-03-29 21:58 | you(動物写真家) | URL  [ 編集 ]

 

これについては、すぐに書けない複雑な気持ちがありますね。2006年正月になぜ私が生き残って、2ヵ月後Mくんが思いもかけない場所でこの世からテイクオフしてしまったのか?そして、2006年2月に見た滑落現場は、「気持ちが引けていた」からではなく、本当に奈落の底のようでした。滑落した人に対して軽症とはいえ、何もしなかったこと、その人を救助したTさんが、1ヵ月後同じ場所でMくんの搬送に当たったこと。計り知れないものがありますが。
すべては神様の御心なのでしょう。Mくんのお母様がクリスチャンであることも、後から知って不思議なものを感じました。
2012-03-29 22:55 | さち | URL  [ 編集 ]

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