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サンダンスのボルト

これはずっと書かないでほしいと言われていました。
でも、YOUさんのビックプレゼントRPまでの過程がただクライミングだけではなかったのと、有笠の岩質のリスクを改めて考える意味で、了解を得て書きます。
5月下旬にビックプレゼントの5本目のボルトが抜けた。

なので9月のトライは、まずボルトを打つことに始まった。以下、すべて施工者は当然YOUさんです。
9月下旬の雨の土日に抜けた5本目と4本目、3本目に50㎜~70㎜のステンレスのウェッジ・アンカーを手打ちで打っている。その作業は労力が大きくて、どっかぶりの岩から剥がされないように、エイリアンやスカイフックでセルフビレイを取っていた。手でやるので、相当疲れるようだ。
この週は彼はボルト3本打つ作業に終始して、ほとんどクライミングにならなかった。

労力の大きさから、YOUさんがドリルとトルクレンチを購入。
10月に入って、6本目を打つ。このあたり、旧ボルトも残している。
大地讃唱がある岩に比べて、右壁は岩質が硬く、このアンカーで信頼できるとのこと。
ビックプレゼントはここからまともにトライできるようになった。

そしてアップで登る「苔の庭」の2本目、3本目のアンカーは鉄であり、真っ茶色に錆び錆びであり、これが抜けるとテラス落ちは確実なので、ステンレスのアンカーに換えてくれた。岩質は右壁よりさらに硬いとのこと。

そして11月、私がトライしている「夢の浮橋」の2~5本目は150㎜のケミカル・アンカーを施工した。
5本目はやや硬い。2~4本目はドリルが簡単に入ってしまい、薬液も予定していたよりずっと多く入ってしまった。つまり岩の中がスカスカということだ。

このルートを初めて見た時、恐かった。2本目はすでに3箇所にボルトが打ってあった。
岩が柔らか過ぎて、リボルトを試みた人があきらめたのだと思う。

このような岩質を知って、ボルトを使用する方は自己責任で使っていただきたいと思います。
旧ボルトよりは、よほど信頼性があると思いますが。
心配な場合は、旧ボルトも残してあるので、固定分散でカラビナをかけてクリップしたらよいと思います。
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2012-11-06(Tue)
 

コメントの投稿

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youさん、おめでとうございます。
とっても感動的です。

そして、この記事。
クライミングというのは、どんなものでも、危険と隣り合わせということをしみじみと感じます。気をつけて、長く登りたいですね。
2012-11-08 10:01 | SunnyK | URL  [ 編集 ]

SunnyKさん 

ありがとうございます。
私もいろいろ怪我が重なって、年とともにパフォーマンスが落ちている気がします。お大事に。長く登りたいですね!
2012-11-08 21:10 | さち | URL  [ 編集 ]

 

YOUさん、すごい。
正直私はボルトを気にする余裕はなかったのですが、先日さちさんとご一緒させていただいてから、気にかけるようになりました。シビアなクライミングをしている方の話は、勉強になります<m(__)m>
2012-11-10 08:15 | imarin | URL  [ 編集 ]

Imarin 

私も学習会に行ってから、マジで恐いという目で見るようになりました。
スポーツ施設みたいに管理されているわけではないですものね。
2012-11-11 19:45 | さち | URL  [ 編集 ]

 

ボルトあってこその命綱ですもんね。
私も一目で判断着くようになりたいです。
岩場でのコミュニケーションも大切ですね~
2012-11-12 01:21 | MONA | URL  [ 編集 ]

MONAさん 

疑いの目で見るのって、大事ですね。
そう、コミュニケーションも大切にします。
2012-11-12 08:07 | さち | URL  [ 編集 ]

 

大変なご苦労だったんですね。とても感謝しています。
2013-11-03 01:34 | 悪鬼 | URL  [ 編集 ]

 

あっきーさん、すべてはYOUさんの苦労です。
登りたい人が登りたいためにボルトを打つ訳ですが、ルートの存在にも関わるでしょうから、私もビレイだけでも協力できて感謝しています。
2013-11-04 14:45 | さち | URL  [ 編集 ]

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